趾(足指)の感覚を目覚めさせよう!
皆さんは足の指をしなやかに動かすことができますか?
足の指はシューズの中だし、1本づつ動かすこともないから動かなくても問題ないわ・・・
と思っていませんか?
いやいや、1本づつ動かすことがないから動かなくても良いのではなく、脳からの命令が足の先端まで届いて指を動かせるかどうかが問題なのです。
足裏の筋肉や腱、МP関節(指の付け根の関節)が硬くて動かない→危険です。
ルルベが高く上がらない、指が丸まってしまう、足首が内側や外側に傾いてしまうなど痛みやケガにつながります。
せめて足指ジャンケンができるくらいのしなやかさがほしいものです。
バレリーナは足指をセラバンドなどで鍛えたりしているので足がとても強いですが、強いと硬いのはちょっと違うのです。
硬いと力を発揮することができないので、動くようにしておかなければいざと言うときに役に立ってくれません。
私のクラスでは足のエクササイズを丁寧に行います。大人からトウシューズを履いてもしっかり立てるようにしたいからです。
比較的生徒の皆さんの足の状態は良い方だと思っていましたが、しっかり動かせるのかしら?と思い実験してみました。
実験その1:体育すわりをして足指を反らせたとことから、5趾(小指)→4趾(薬指)→3趾(中指)→2趾(人差し指)→1趾(親指)と1本づつ順番に床につけていく
実験その2:グーパー→右足グー、左足パー点滅するような感じで左右別々に動かす
実験その3:趾(足指)ジャンケン→右足グー、左足パー、右足チョキ、左足グーと言ったように私の言葉に反応してすぐに指を動かす実験
パッと反応して動かせる人は、脳からの命令の伝達が良いし、趾(足指)をうまく動かせるしなやかな足の状態であるということになります。
動きにくい指はちょんちょんと突っついてあげると反応が出てきます。
足の指は脳から一番遠い位置にありますが、指の1本1本も自分の体の一部ですから、自分の意志である程度動かすことができるとルルベの時にバランスの修正が出来たり、ポワントでも床を感じるという感覚がわかってくると思うのです。
ちなみに実験1で5趾~1趾まで順番に床につける実験は1趾~5趾の順番にはできませんよ~。
足裏や指をしなやかにして動くようにしておくことで足裏のセンサーが敏感になり、足裏の状態(床に対する接し方など)を脳に伝え、脳から「修正しなさい」と命令が返ってくると足裏や足指が反応してバランスのコントロールや修正をしてくれるようになります。
足の裏しか床についていないのですから足は大事なんです。
大人バレエは体の条件を整えるところから・・・
皆さん、足のケアを忘れずにね!!
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