形は大事です
バレエにはパの名前があり、方向の呼び方もあり、脚のポジション・手のポジションにも番号や呼び方があって、アームスの通り道なども決まっています。
足もいちいち5番に収める、アームスはアンナバンを通るといったルールもありますね。
なぜでしょう?
5番に戻すことで自分の真下に足を戻しバランスのブレをリセットしたり、軸を修正したり、アンナバンも脇の長さを均一にして上半身の安定保つためのポジションです。
美しいアラぺスクやアチチュード、グランジュッテの空中でのみごとな開脚などは目に焼き付く印象的なポーズや動きだと思いますが、形と言う点では見せるものだけでなく動きの中でも重要となることがあるのです。
ピルエット、ピケアンドゥダン、アンドゥオール、フェアッテなどの回転はどうでしょう?
大事なのは形。
ビュンっと勢いをつけてダブルを回るけど、着地がうまくいかない、途中で崩れてしまうといった経験は誰にもあることだと思いますが、回転時の形を気にしたことありますか?
回り終わるまでアンナヴァンを保ち続ける、パッセを上げたまま維持するといったことを気にしながら練習したことはありますか?(パ・ド・ドゥを経験した方はわかりますよね)
アチチュードターン、アラベスクターンも回り終わるころに後ろ足が落ちてきてバランスが後ろに引かれるという光景をよく目にします。
回っているうちに形が崩れると軸も崩れてしまうのです。
ポールドブラはどうでしょう?
アンナバンからアンバに手を持っていく時、しっかり脇の下に卵入れていますか?
アンナバンからアンオーに持っていく時、肩にリンゴを乗せて!!(肩と耳がくっつかないように)
ドゥミスゴンドからアンバに戻す時も脇の下に卵を入れて!!
子供クラスで例える言葉ですが、この卵やリンゴは空間を意味します。
脇の引き上げを維持するために大事な肘の張りを失わないで!!
形の美しさ=アライメント(姿勢)維持でもあるのです。
アレグロでアッサンブレやパディシャをする時、きちんと5番に収めていますか?
グランワルツなどでグランジュッテの前のグリッサードは1番をきちんと通過して4番から踏み切っていますか?
足の通り道はポジションの番号を必ず通ります。(1番・4番・5番)
このルールを無視するとバレエのパとしては成立しないし、正しい軸や姿勢が維持できないので踊りにくくなってしまうのです。
フロアーではムーブメント中心ですが、形が動きに流されないようにもう一度確認してみてください。
バレエのルール、パの形をきちんと体に覚えこませる、特に大人バレエの皆さんにお願いです。
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