趾(ゆび)を握ってしまう人へ
バレエを習っている人は「足の指を握ってはいけません」という注意を聞いたことがあると思います。
足の指を握ってしまうと足首が折れて踵が下がりルルベやポワンとでしっかり立つことができません。
対策としては、セラバンド(ゴム)で指を鍛えたり、指でタオルを踏む運動などいろいろな方法があります。
鍛えたし、握らないように心掛けているのに握ってしまう人・・・
原因は足ではないかもしれません。
1つの理由として頭の位置が考えられます。
頭は4~5㎏ありますね。頭の位置が前後するとそのバランスを受け止めるために指をぎゅっと握ってしまう場合があります。
結局は足から頭までのトータルアライメント(姿勢)が重要と言うことになりますが、特に大人バレエの人は頭が前に出る傾向にあります。
下を向いてしまったり、目線が安定しなかったり、体幹が弱かったりと言う理由で頭が動いてしまうんです。
頭が前に出ると臀筋が働きづらくなり、さらに不安定になります。アンドゥオールも保たれず、おっとっと…と言う感じで重心が前に行ってしまうので、指を握って耐えることになります。
頭が前に出る理由としては、もう1つ考えられます。背面の筋力が不足していて頭を引いておくことができないということです。
背筋や僧帽筋の下部・脇の筋肉を鍛えて頭を高く維持することが大事です。
腹筋・腹筋と言ってお腹ばかり鍛えていてもバランスがとれなくなってしまうので、背面も意識に入れておきましょう。
問題のある場所に原因があるとは限りません。
体の組み立てをもう一度見直してみましょう。
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