コーディネーショントレーニング

前回のブログの続きです。

幼児期にバレエクラスで行っているコーディネーショントレーニングとは?

コーディネーショントレーニングは、バスケットボールやサッカーなどのトレーニングではよく行われているようですが、バレエにも重要なことだと感じています。

コーディネーションとは

1、リズム感を養い、動きのタイミングをつかむ

2、バランスを保ち、崩れたバランスを取り戻す

3、合図に素早く反応し、適切に行動する

4、体全体を協調させてスムーズに動く

5、状況に応じて動きを切り替える

6、動くものと自分の位置関係を把握する

(本来はもう1項目ありますが、必要性がないので省略します。)

まさにバレエそのものですよね。

トレーニングの簡単な例を上げると、

例1:スキップをしながら手を肩・上・肩・腰、肩・前・肩・腰、肩・横・肩・腰など足と手とバラバラな動きをさせたり、足のリズムと手のリズムを変えるような動きをさせる

例2:反復横飛びのような動きで横にステップで進んで指導者の指示に反応して前パッセで止まり、反対方向にステップで進み指導者の合図で前パッセで止まる(上手になったら手をつける。頭・肩・腰など指導者の指示に反応するように)

例3:指導者と生徒が教室の中をそれぞれバラバラに走り、指導者が止まったところで「先生の前に縦1列に並ぶ」、「先生が手を伸ばした方向に横1列で並ぶ」、「斜め1列に並ぶ」など、走っている時に指導者の合図を聞き、瞬時に指示に従って整列をする

例4:横1列ではみ出さないようにスキップする(4~5人で)、縦一列も同様に行う。

例5:円になってスキップをし、「ハイ反対」と言う声に反応して向きを変える

例6:ツーステップで教室中を移動し、「うさぎさん」「ぞうさん」「おさるさん」「ねこちゃん」「かえるさん」と言う指導者の指示で動物のまねをする

人がどう動くかを想像したり、素早く向きを変えるような動きや人との距離感を図ることなどは鬼ごっこなどで訓練できることですが、外で遊ばなくなった現代の子供たちには難しいことのようです。(人とぶつからないように距離をとりながら動くことも難しいようです)

脳と体の連絡をスムーズにし、運動神経を養うトレーニングを遊び感覚で楽しく行います。

音楽のテンポを変えたり、動物の動きを真似したり幼児でも飽きずに楽しめますね。

指導者の声に反応する、人の動きを見て自分の位置を把握する、集中力を高める、蹴りだすことで足や体幹の力をつける、などいろいろな事が身につきます。

幼児期にこの訓練をすると、小学生になってアレグロが得意になります。コールドバレエの整列も上手にできるようになります。

体のバランスから言ってバレエらしいことがまだ難しいこの時期にやるべきことなのではないかと思い、レッスンプログラムに取り入れています。

小学生になって本格的にバレエを習う前の準備期間。幼児クラスで楽しく運動神経を鍛えておきましょう!



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