お尻締めすぎ注意報!!

バレエのレッスンのポジションは6番以外はアンドゥオール(ターンアウト)ですね。

良く聞く指示は「お尻を締めて!!」「お尻が出ていますよ」などなど。

お尻にどのくらいの力を入れたらアンドゥオールが出来るのでしょう?

私のレッスンではお尻には必要以上に力を入れないようにと伝えています。

足の付け根のすぐ上の骨盤の骨(前腸骨棘)をそろえて股関節で脚の骨を回してアンドゥオールすれば、お尻のほっぺはちゃんと真ん中に寄っています。

お尻に力を入れなくても集まってくれているので、それ以上にアンドゥオールしようとお尻の筋肉を固めると股関節前側の腱が固まって股関節の動きが悪くなってしまうんです。

股関節の動きが悪くなると膝でプリエをし始めます。

本来ならば股関節・膝・足首の3か所を曲げないとプリエは成立しないのですが、お尻の力を入れすぎて股関節が動かなくなっている人は意外と多いです。

股関節にはほんの少しの緩みが必要で、その緩みがないとロンドジャンブアテールの時などに脚と骨盤がくっついて一緒に動いてしまいます。

骨盤を固定しておいて股関節内で脚を回すはずなのに、ロンドジャンブするたびにおへその向きが変わってしまう人いますよね・・・

「骨盤を開かない!!」て言われたことありませんか?

では股関節の緩みはどうやって作るのでしょうか?

足は床についているのでどうすることもできませんが、引き上げを使って骨盤を高く維持することはできますね。

お腹を薄くして股関節に体重を乗せないようにイメージして立つんです。

脚は外向きに回すだけで、坐骨の位置を下げてはいけません。

パンツをきゅっと上げるようなイメージでプリエをしてみましょう。

プリエのスタートから大腿部がわずかに外旋するのが感じられたら股関節内で大腿骨が回った証拠です。

お尻は自然に・・・力をこめないで真ん中にそっと寄せるだけ。

見た目で全員おそろいのポジションを作ると動きにくくなってしまう人もいます。

股関節の穴の向き(ヒップソケット)や大腿骨骨頭付近の形状や角度、Y靭帯の長さや強度など人によって条件が違うので、私のレッスンでは股関節の動きやすさを重視しています。

あなたのお尻は大丈夫ですか?

膝や股関節の痛みを感じたら、お尻の力を入れすぎていないか確認しましょう!


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