甲の伸ばし方
バレエと言えばトウシューズ。
大人になると足の骨組が完成しているので、今から矯正して甲高になろう!!と言うのは無理な話です。
頑張って頑張って甲を前に押し出している人いませんか?
指を丸めてグイッと甲を押し出していると、トウシューズで立った時には足首が緩んで逆に弱い足になってしまうって知ってますか?
しっかり立てるかどうかは足首の強度。足首の関節を上に引き上げてロックできるかどうかで床を押す力が決まります。
最近発見したテスト方法はブランケットの上で甲を伸ばしてみる方法。
まず、床にブランケットを敷き、長座で足をブランケットの上に乗せます。
さあ、甲を伸ばしてみましょう。
踵(かかと)を引くような伸ばし方をしている場合はこうなります↓
踵が手前に引けてブランケットがしわしわになります。
この場合はアキレス腱が縮みすぎ、ふくらはぎはカチコチ。指も丸めて握ってしまい、膝も緩みます。
アキレス腱の痛み、ふくらはぎの過剰発達、膝が伸びない、甲が乗らないなどの問題が発生します。
正しくはこちら↓
どこが違うのでしょう?
少しは踵が引けますがこの程度のしわであれば大丈夫。
フレックス(背屈)でしっかり踵を送り出しアキレス腱を伸ばします。
踵はなるべく引かずに、踵のもっと向こうに甲を伸ばし、更に遠くに指を引っ張りながら伸ばします。
土踏まずをしっかり使い、足首の前側と膝の後ろが良く伸びます。この方法であれば指も握らず伸ばして使うことが出来ます。
ポワントでもルルベでも足首の安定性が重要。
上のテストで指を握ったり、踵を引くような甲の伸ばし方をしている人は、ポワントで立った時に足首や膝が緩み、その結果甲が落ちてしまうんです。
ポワントで立つ場合は、土踏まずを下から上に向かって引き上げ、さらに足首を上に引き上げると足首が強くジョイントされます。
更に股関節に体重を乗せないように意識して立つと、足首・膝・股関節が連結されて美しい強い足になります。
アキレス腱炎やふくらはぎの肉離れを防ぐためにも、美しい足のラインを作るためにも、もう一度甲の伸ばし方を見直してみましょう!
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