講習会報告
9月3日(日)エスポワールバレエクラスで講習会を行いました。
タイトル「体の使い方のイメージを変える」
7年ぶりの相澤の単独講習会でした。
まずは骨格模型を使って体の仕組みを説明
最初に自分の体の状態を知ろう!と言うことで「股関節の関わる筋肉の柔軟性テストをしました。股関節を動かす為にはたくさんの筋肉が働くのだということを知り、動きの左右差や内外旋、動きを妨げてい筋肉を知っておくのも自分の体に興味を持つという意味では良いのでは?と思いまして。
上から、腸腰筋の柔軟性を見るテスト、深層六筋の柔軟性を見るテスト、
中殿筋の柔軟性を見るテスト⇩
骨盤に付着する広背筋、脊柱起立筋など合わせて14項目を調べました。
ただし、元々の股関節の骨組み(臼蓋形成不全や大腿骨の前捻角)などの条件は考えに入れていないので、あくまでも筋肉の緊張や股関節の外旋の左右差、お尻の筋肉の硬さ、大腿部の筋肉の柔軟性などを見ると言った意味あいです。
その後筋膜リリースの話、タオルやフォームローラー、ボールなどを使ったセルフメンテナンス、パラレルポジションでの上半身の(肩甲骨の動きを出す)運動指導で体を整えました。
実技は胸式呼吸を使い引き上げのイメージを作ること、ゴムを使ってアームスの使い方(空間を広げる)、アラベスクやパッセ(ルティレ)のイメージの持ち方をお伝えしました。
引き上げ=緊張、ターンアウト=緊張 理想形に当てはめる、筋肉を使いすぎて関節の動きが悪くなるなど、自分の体を過緊張に追い込み身動き取れなくなるようなイメージを持つのではなく、骨組みをイメージして筋肉に無駄な力が入らなくしたり、ゴムを引き伸ばすようにストレッチしながらアームスを使う、呼吸を通しながら踊ることで引き上げを維持するなど、関節や筋肉の自由度を上げて動ける体を作るよう講習を行いました。
硬い体を動かすには力がいります。柔軟性を高めることも重要ですね。
「体を動かそう」とするとまた力が入ってしまうので、「自ら動いていこう」と言う言葉のイメージに換えるだけでも動きは変わってきます。
理想に当てはめるのではなく自分の体の条件を知り上手に体を使うこと。「こうでなければならない」とグイグイ攻め込むのではなく、気持ちの上で少し自分を許しつつ上手に体を使っていくこと(関節の自由度を上げること)もパフォーマンスを上げる近道になるかも?
脳と体は繋がっています。イメージする言葉だけでも動きが変わってくるということは日頃のレッスンで生徒さんを見ていれば分かります。
生徒さんの体を動かすリモコンは指導者の言葉。
指導者の責任においても言葉を選んで動きを引き出させていく必要があると感じています。
今日の講習の内容は各クラスでまた詳しくお伝えします。
お疲れさまでした。
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