外反母趾対策講習会

2/19(日)新宿村スタジオでトレーナー松崎先生の講習会を行いました。

今回は私がずっと気になっていた外反母趾についてです。

バレエをしている人って外反母趾の人多いよね・・・って思いませんか?

バレエをしているのだからしょうがないと思っていませんか?

外反母趾とは足の親指が2番目の指の方に曲がってしまう状態です。親指の付け根が痛くなったり指がねじれてしまったり、親指に体重をかけられなくなったりします。

バレエをする場合にはどんな影響があるのでしょう?

痛みや指がねじれてしまうことで親指に力が入りづらくなったり、床を踏むことが出来なくなり、土踏まずがつぶれて足首がロールインしてしまう場合と、親指が痛くて体重がかけられず小指側にバランスが流れてしまう場合がありますが、私の生徒を見ていると親指の内側の側面(2番目の指側ではないほう)が床に近づいて土踏まずがつぶれているタイプの人が目立ちました。

足首まで内側に倒れてしまうと膝も内側に捻じれ、アンドゥオールしづらい状態になるばかりか内ももの筋肉が正しく使われない、お尻の下のほうのアンドゥオールするときに活躍する筋肉にも力が入りづらくなり、正しいポジションが取れなくなる恐れがあります。

ライズアップ(ルルベ)した場合はこんな感じです。

親指がねじれて指の腹で床を押すことが出来ていないので、足首が不安定になり床を押し返すことができていない状態です。これでは体の引き上げが不十分になります。股関節は内旋状態でお尻が開き、頭が前に出てしまうので正しいアライメントを作ることができませんね。

ポワントになっても状態は変わりません。

このような状態でレッスンしていると外反母趾ばかりか、膝や股関節、腰にも影響があり痛みが出てしまったり、回転やジャンプの着地で足首や膝を捻って怪我をするリスクが高まります。

高度なテクニックも習得しづらいはずです。

そこで今回松崎先生にテーピングを教えて頂きました。

これは同じ人の足です。親指が内側に倒れないようにするテープと土踏まずが内側に倒れこまないようにするテープを貼っています。

上の写真と比べると足首がまっすぐに引きあがって、親指でしっかり床を踏むことが出来ています。ほかの4本の指も機能しているのが見えています。

このようにテーピングで正しく足を使えるようにすることで怪我を防ぎ、アンドゥオールの時に活躍する筋肉を正しく使っていくこともできるのです。(今まで使っていなかった筋肉は筋肉痛になる可能性があります)

このテーピングの効果があるかどうかは個人差があるので合う人には効果が感じられるということになりますが、方法の一つとして知っておくと良いでしょう。

床に接しているのは足の裏だけですよ!しっかり床を踏める状態をつくる講習会でした。

講習会で熱心にご指導くださる松崎先生と真剣に学ぶ生徒たち

テーピングは貼るときの方向や引っ張り具合など正確に覚えないと効果が得られない場合があるので生徒たちは真剣に説明を聞いていました。

発表会を前にリハーサルも追い込みになります。

ケガを防ぐ意味でも今回の松崎先生の講習会は貴重な学びの場でした。

松崎先生、熱心にご指導いただきありがとうございました。

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