臼蓋形成不全について

臼蓋形成不全:先天的、または後天的な股関節の形態異常のことで、大腿骨を覆う骨盤側のひさしが短く、はまりが浅いため股関節が不安定な状態にあること

アジア人に多く、特に日本人に多い

関節のはまりが浅いということは、可動域が広いはずなのに動きに制約がある人が多いのはなぜだろう???が大きな疑問だった。(アンディオールしにくい人が意外と多い)

たぶん、関節が不安定だから周りの筋肉を固めて固定させているため動きが出づらいのかもしれない。要は柔軟性不足・・・

ではそもそも股間性の安定が悪いのに柔軟性を高めたらより不安定になってしまわないのだろうか?

臼蓋形成不全でバレエをやっている人は多いけど、痛みや障害を持つ人と問題なくやっている人の違いはなんだろうか?

臼蓋形成不全で股関節が安定しない+反張膝+アンディオールしづらい人はどうしたら良いのだろうか・・・

どんどん疑問が湧いてくる。

私の生徒さんでも臼蓋形成不全と診断されている人は何人もいるから、診断されていない人も含めかなりの割合でそういう方がいるということになる。これは無視できない!!

以前、臼蓋形成不全の友人が股関節唇(股関節の周りの組織が壊れている状態)を患っていて、手術する必要があると診断され、ひどい痛みに耐えていた。

観察してみると骨盤後傾→いわゆるタックインの状態で長年バレエをやってきたらしい。

股関節を詰めてデブロッペやグランバットマンをしていたので、無理もない・・・

レッスンで体の使い方を見直したら痛みが取れて手術を回避することができた。

そして、昨日は股関節が深いにも拘らず股関節唇を患った人の話を聞いて考える。

要は、股関節が浅いとか、深すぎるとか、もともとの股関節の形状はレッスンにおいて正常な人に比べて痛みにつながるリスクは高いかもしれない。でも、股関節に問題がなくても使い方によっては股関節唇を傷めることもないわけではない。・・と考えると使い方をどうするか?

バレエの先生はレントゲンの画像と向き合っているわけではないので、体の表面を見て判断しなければならないのだから、どこを見たら良いのだろうか?

いろいろ考えて突き抜けました。

骨盤は前傾でもなく、後傾でもなく、足裏でしっかり床を押し返して立ち、そのエネルギーが体幹に伝わることで正しい骨盤の角度になる。股関節内で大腿骨が動きやすい状態かどうかを見ること!体幹を鍛えて股関節の上に上体を乗せないようにすること!(引き上げ)

股関節周りの筋肉をある程度柔軟にし、股関節周りの筋肉は協調性を持って使えるようにすること。(深部外旋筋、大臀筋、中臀筋、ハムストリングや内転筋を始めとする大腿の筋肉など)

デブロッペなどは、股関節を詰めるような使い方をせず、軸足~頭、軸足~動作脚のストレッチの中で行うこと。前・横・後に脚を上げるときの骨盤の角度調整をしっかりすること。股関節だけに負担がいかないよう、下半身と上体を協調させて支えること。

たぶん、どんな股関節の条件の人においても無理のない使い方は1つ。

同じやり方で大丈夫なはず!!と言うのが今のところの結論です。

まだまだ股関節についての研究は続く・・・





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