首は自由に動いていますか?
近年いろいろな競技で体幹力が必要であると言われるようになりました。
バレエのトレーニングとしても体幹強化は重要だと言われています。
体幹が強いと踊る上で良いことはいろいろありますが、その1つに回転時に役立つことがあるのです。
ピルエット・ピケアンデダン・アンドゥオール・グランフェッテ・シェネなどいろいろな回転がありますが、上手に回るためには体幹がしっかりしていないとダメなのです。
まず、回転をするにあたって下記のことが重要です。
1、しっかりブレずに立っていること
*体幹が弱い骨盤と肋骨の間の腰椎だけでつながっている部分→ウエスト部分が不安定で上半身が左右にぶれたり、左右の脇の長さが変わってしまったり、出尻やタックインになってしまいます。骨盤の上に肋骨・頭がしっかり乗っている状態を維持し続けることができないと回転できません。
2、上半身と下半身の回転が揃っていること
*体幹が弱いと上半身と下半身の回転が乱れて体にねじれが出たり、タイミングが揃わなくなり、安定的に回ることができません。
3、首が自由に動くこと
*回転の時にスポットを決めて同じ場所を見るのがバレエの回転ですが、体幹が弱い人は肩に力を入れている場合が多く、首が自由に動かなくなってしまいます。お腹周りが使えていると肩の力が抜けて肩甲骨を下制することができるため、自由に首を動かすことができます。
4、パッセ(ルティレ)をするものに関しては、股関節をしっかりたたんでパッセを引き上げること
*パッセ(ルティレ)をする時に「もっと引き上げて」と先生に注意された経験はありませんか?アンドゥオールしてしっかりパッセを引き上げないと重りになってしまい、バランスが割れて軸足に立っていられなくなっちゃうのです。パッセに上げる時に股関節やお尻に注意が行く人は返ってパッセを引き上げられなくなってしまうのです。上体を引き上げたうえでおへそをちょっとだけ押しながらパッセを上げてみましょう。膝が引きあがってつま先が自然に軸足の膝の方に引き寄せられるはずです。お腹に意識を集中させることにより股関節の無駄な力が抜けてパッセが上げやすくなる+腹筋に意識が届き引き上げが強くなることで軸足の安定感が増すのです。
5、頭の位置が安定していること
*体幹が弱い人は踊っていて頭が揺れます。意識的に顔の向きをつけるということとは別の話で、お腹が弱い分、頭の位置を調整してバランスを保とうとする場合が多々あります。回転時は首をつけてもカンブレ(上体をそらすこと)はしません。お腹が弱いことにより上半身が安定しないとカンブレをしているのと同じような現象が起こりバランスを崩してしまいます。(軸の周りを頭が回ってしまうとふられます)
★今回は体幹部がしっかりしていないと回れない理由を書いてみました。上記のことができたうえで床を蹴るタイミングやアームスの使い方、回転時の軸足のアンドゥオール維持など、回転を成功させるためのコツを学ぶ必要があるのです。
まず体幹がしっかりしているかどうか確認したい人は、首に必要以上に力が入っていないか試してみましょう。
1番もしくは5番ポジションのルルベアップ(ライズアップ)で手を腰に当て左右に首を振ってみましょう。
グラグラする人は体幹が弱いかも?
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