体をリセットしてみよう

バレエを習っている人で、何かしら体の不調を感じている人が多いと思います。

原因は様々・・・

日常生活の癖→同じ方にいつもバッグを持っているとか、足を組んで座るとか、横座りをしているとか。

バレエでの体の使い方によるもの→無理にアンドゥオールしているとか、ヴァリエーションやパドドゥの練習で左足軸の回転などが多いとか、体幹が弱くて肩がすくんでしまうとか、左右の股関節の開き具合がアンバランスで骨盤が回旋してしまうとか・・・

体の歪みと聞くと怖いですよね。でも歪めない体ってどんな感じでしょう?

不安定にはならないけれど自由度もない体→踊れる体ではありません。

人間の体は骨組み(骸骨の模型のような)だけでは立っていることはできませんね。

筋肉が骨格を支えていることで立ったりいろいろな動作ができるのです。

要するに筋肉のテンションが決め手です。筋肉の強さに極端な差があったり、いつも使っている筋肉、ほとんど使われていない筋肉があるため同じ場所ばかり緊張が強くなっているとか、姿勢が悪いために全身が過緊張になっていたり、痛みが出たり・・・

バレエで言うと、毎日毎日バレエをしていると普通の人が普段あまり使われないヒップの外旋筋が常に使われています。バレリーナは日常から外向きの足で歩いている人が多いですね。

アラベスクなどでは、胸椎の動きが悪い人は腰椎を使いすぎてしまう場合もあります。

股関節の柔軟性がなくなってくると太ももの筋肉の張り具合に差が出て、膝の動きが不自然になり痛みが出ることも・・・

要するにいつも同じ使い方ばかりすることによって一部の筋肉が強化されたり、いつも疲れている筋肉が決まっていたりすることで不調が起こったりするのです。

筋肉は弱くてはダメだけど柔軟性がなくてもダメなんですね。

自分の体の癖を感じることによって痛みや不調の原因を知る手立てになることもあるんです。

まずはニュートラルポジションに戻します。パラレルで股関節の幅に立つことです。

つま先、膝、股関節が一直線上に来るように立ちますが、骨盤の幅ではなく股関節の幅に立つことを忘れないでくださいね。(膝から大腿骨をなぞってまっすぐ上がった位置です)

さて、そこでしばらく立っていると何かを感じませんか?

そのポジションに立って違和感がある場合は、自分の癖の方向に体が戻りたがっている証拠。「いつもはもっと右足の外側に立っているな・・・とか、骨盤が右に回りたがっているな」とか「いつもは左の肩が前に出る気がする、パラレルにすると肩の力が抜ける気がする」など人それぞれ感じることは違うかもしれませんが何かを感じることでしょう。

パラレルポジションでしゃがんでみたり、腕を大きく回してみる、腕を上げて大きく伸びをしてみたり、左右に体を倒したり、ひねってみたり。

ニュートラルポジションで体を動かしてみましょう!

いつも疲れている場所がほぐれたり、張りが強い部分に気が付いたり、歪みがある場合は場合によっては歪みがとれるかも?

自分の体の癖は自分の体に備わったものなので、なかなか気が付かないものですが、バレエ使用の体でばかりいるとケガにつながってしまうこともあるので、時にはリセットしてみることをお勧めします。

体調管理もメンテナンスも踊る人の自己責任。

ケガや不調は放っておかないできちんと治療をすることをお勧めしますが、日々のケアでケガを防ぐことは可能なので、是非皆さんも日々のメンテナンスをお忘れなく。ね!


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