床を踏むことの重要性
バレエのレッスンで「しっかり床をふんで!」と先生に言われたことありませんか?
プリエを深くしてジャンプに加速度をつけたり、ピルエットの為の引き上げを強くするために床を踏む反動を利用して!と言う指示の場合が多いですが、足の裏と床との摩擦を利用して踊っているので、床をしっかり踏まないといけないのです。
例えばグランフェッテや(グランパドドゥのゴーダで女性が連続回転する技)やフェアッテ(5番から回り5番に降りる連続回転)は1回づつ降りた時に床の摩擦を使っています。
簡単なパではグリッサードやアッサンブレなども床を擦る力を使って体重移動したり跳んだりしているのです。
滑る床で踊るとどんな感じですか?
回転の着地で体が回り込んでしまったり、
ジャンプの加速度がつけられなくなります。
床の条件も大事なんです。
板の床は表面のクッション性があまりないので、トウシューズの接地面積が小さくなります。
わずかにカーブしているトウシューズの表面は、リノリュームのわずかなクッション性により接地面積が増え、摩擦力も高まりますし、硬いトウシューズで動くときのコツコツ音を吸収してくれるのです。
男性のザンレールやアラスゴントの連続ターンも木の床よりはリノリウムのほうが僅かな力の吸収力もあり、滑らずしっかり床を踏むことができるのです。
床の条件も大事ですが、足の裏の接地状態も踊る上に大事なことです。
ジャンプの前のプリエで踵が上がってしまったり、トウシューズはいた時に手前側しか汚れない人は、床との接地面積を確保できていないので、パフォーマンスが上がらないばかりかケガをする危険性も・・・。
床と足の裏の関係をもう一度見直してみましょう。
床を見方につけてしっかり引き上げを維持し、パフォーマンスをあげて行く必要性を強く感じるこの頃です。
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