講習会報告

2017.6.18(日)ワーサルCスタジオ

テーマ「足首の安定」に関わること

講師 バレエトレーナー 松崎忠将

   エスポワールバレエ 相澤恭子


バレエのレッスンでは、トウシューズで立ったりライズアップ(ルルベ)する場合に足首の安定が求められます。

足首の安定は足部のみでは得られず、股関節や膝の安定も手伝って得られるものであることをお伝えしたくて開催した講習会でした。

まずは、バレエトレーナー松崎先生の勉強会からスタート!!

足首の構造の説明

甲を伸ばす方が得意な人、足首をフレックスにする方が得意な人を調べ、やりにくいことに対する説明と対策を教えて頂きました。

甲を伸ばしにくい人は腓骨の動きが悪いことが原因かもしれないということで解し方を

フレックスにすると足首が詰まってプリエがやりにくい人は足首の前側の調整の仕方を教えて頂きました。

足裏の筋肉の働きや解し方、鍛え方について

スーパーボールを使って趾(足指)を握らずに甲を伸ばす練習

ここからは股関節の安定に関わる内容です。

筋肉の働きをタオルを引っ張り合うことで学びました(作用、反作用の例題により)。

腹筋の働き方、軸足と動作足の力が向かう方向と筋肉の使われ方、臀筋はどのような時に働くか?を感じる動きはパラレルのアラベスクパンシェから上体を起こしてくるような動きで体験しました。

松崎先生の講習は大変勉強になりました。

♦そして後半は私のレッスンです。

足の甲の伸ばし方は2通りあり、使い分けが必要であることの説明

(長いアーチと丸いアーチ)

臀筋とハムストリングスで股関節と膝を安定させることの大切さについて


この後はバーでスーパーボールを使って趾(足指)を握らない甲の伸ばし方(足裏の筋肉をしっかり使って)の練習をし、しっかり爪先を伸ばすことにより、ロンドジャンブアテールの時の股関節の自由度が増したり、クッペやルティレ(パッセ)の時にアンディオールを維持しやすくなると言う体験をして頂きました。

エシャッペや垂直に跳ぶソッテ場合の足首の安定は、股関節・膝の伸展と足首の底屈(甲を伸ばす動き)を同タイミングで行うこと(筋肉の協調)が重要であることを説明しました。

あっという間の2時間半。和やかな雰囲気の中、楽しく講習会を終了することが出来ました。

足の構造を知り、甲を伸ばしづらい人、フレックス(背屈)しづらい人に対する対策などを教えて頂けたのは、大人の生徒の悩みを解決する糸口になったのではないかと思います。

整形外科でバレエ患者さんのリハビリをされている松崎先生ならではの生徒の悩みに寄り添ったご指導を大変ありがたく感じた講習会でした。

生徒の皆さんにはこの講習会で得た知識をしっかり取り込み、自分の体と向き合ってバレエ上達のための体づくりをしていってほしいと願っています。

私も大変勉強になりました。

松崎先生には感謝の気持ちでいっぱいです。


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