お尻を閉めて!締めてじゃなくて

「お尻をしめて」はバレエ教師が良く口にする指示です。
ぎゅっとお尻の穴に力をいれて締めている人がいますが、閉じての方がしっくりくる気がします。
股関節で脚の骨を外側に回すとお尻は中心に閉じてきますよね。
お尻を引き下げて挫骨が下がってしまうと膝は伸びませんし、お尻がガチガチに固まってアンドゥオールしづらくなったり、使うべき時に臀筋が働かなくなってしまうんです。

お尻の筋肉はどんな時に使われるでしょう?
お尻の筋肉は1種類ではないって知っていますか?

バレエですから内股になることはないのでアンドゥオールすることが前提ですが、その時働くのはお尻の深部にある外旋筋と大臀筋の下部です、

プリエで股関節を曲げたところから立ち上がってくる時や、プリエから垂直跳びをする時、前のポールドブラ(前屈)から上体を起こしてくるときに大臀筋が働きます。股関節を曲げたところから伸ばす時に活躍する筋肉です。
アラスゴンドに脚を上げたり、片足軸足で立つときには中臀筋が働きます。

筋肉は単体で働くことはないので、動きによって臀筋が複数で働いたり、大腿部の筋肉と協力して動作を起こすこともあります。

筋肉は伸びながら収縮するものもありますが、収縮することで力を発揮するものもあるので、常に力を込めて固めているといざ力を発揮しなければならない時に役に立ってくれませんね。

お尻と言えど複数の筋肉がありますので、動きながら使う場所が変わって行くと言うことを知っていてほしいです。

しなやかに踊れる人は、使う筋肉を上手に連動させてスウィッチさせていける人です。

ガチガチに固めず、中心に向かってお尻を閉じて常に使える状態を作っておくことが大事です。







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