講習会報告

2018,7,22

エスポワールバレエクラスでは「股関節の使い方を再認識しよう」と言うテーマで講習会を行いました。

講師のバレエトレーナー松崎忠将先生には、股関節のいろいろな動きについての説明とペアでの実技、昨年アメリカで勉強されてきたダンサーのためのダイナミックストレッチをご指導を頂きました。

まずは股関節の動きから。

足を真っすぐに延ばした場合のアンディオール(外旋)、外転した(脚をアラセゴンに上げた)場合のアンディオール(外旋)、ドゥヴァン(前方)でのアンディオール、デリエール(後方)でのアンディオールなど、個々により脚を上げる方向によってアンディオールしやすい場所、しにくい場所があることを学びました。

得意な方向でのアンディオールをより美しく見せる工夫をしたり、不得意な方向でのアンディオールを無理に行うとケガをするリスクがあることを知っておくことが大事であると言う貴重なお話をしてくださいました。

ペアになって股関節の可動をチェック


自分がどの方向の時にアンディオールしやすいのか、内外旋の得意・不得意も確認しました。

その後はダンサーが行うダイナミックストレッチを行いました。

バレエをする人はスタティックストレッチ(静的ストレッチ)は慣れていますが、他のスポーツで行われるようなダイナミックストレッチは私達も初めての体験です。


その後は外旋筋トレーニングのチェック


バーを使って足を固定した状態で骨盤を回旋しながらアンディオール(外旋)を感じるレッスン


アンディオールする時に使う場所を確認してから1番に立ってみると股関節からしっかり開くことが出来ました。膝を傷めるリスクを最小限にするために知っておく必要がある大切なことですね。

その後は、相澤にバトンタッチしてバレエの講習を行いました。

股関節でのアンディオールを維持するために必要な上体の引き上げの解説です。

バーレッスンではあまり確認しないエポールマンについて。

胸椎での回旋により腹斜筋が使われること、体を絞ることによって軸が安定し、引き上げの維持ができること+背中の使い方でアームスや頭の位置が安定し引き上げを維持することができることなどを説明しました。

今回の講習会は自身の股関節の可動域、どの方向には外旋しやすく、どの方向は外旋しにくいのかと言う特徴を知ることが出来ました。

そして、動かしながら筋肉を解していくダイナミックストレッチはとても新鮮でした。

筋肉や関節を固めてしまいがちな、動きのパターンが少ない大人リーナさんには自分の股関節の動かせる範囲を知ったり、動くことにより血流を上げながら解していくダイナミックストレッチは大変有効であると実感しました。特に舞台前や、リハーサルの待ち時間に体を温めながら柔軟性を維持するために取り入れたいウォームアップ方法です。

今回も松崎先生の熱心なご指導のもと、生徒達も私も大変貴重な学びの時間を頂きました。

来年の発表会に向けて新たな体づくりに是非取り入れて行きたいと思います。



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