体を使い切ってみる

大人バレエ人口がぞくぞくと増えています。

お仕事や子育てをしながら時間をなんとかやりくりしてレッスンにいらっしゃる大人の生徒さんは、とてもレッスンしたい！！と言う気持ちが強く、前向きで熱心ですね。

本当に頭が下がります。

さて、皆さんはレッスンを楽しんでいますか？

バレエは簡単ではありません。軸や引き上げひとつとっても大変ですが、センターに出たらもっと大変・・・

ターンやジャンプ、アレグロ、グランワルツ、順番を覚えるだけでも一苦労と言う感じでしょうか？

バレエのテクニックは体のコントロールが必要です。

軸を立てなければいけないターンやジャンプ、のびのび踊らなければならないアダージオやグランワルツなどコントロールが必要です。

「手の先をもっときれいに」「つま先を伸ばして」「膝が曲がっていますよ」「もっと高く足を上げて」「頭を高く」などと先生からの指示が飛びます。

勿論、先生が下さったありがたい指示ですから守って直さなければいけませんが、ちょっと考えてみてください。

なんで爪先が伸びないのか？どうして膝が曲がっちゃうのか？

私は生徒さんに最近このように言って言っています。

「体を使い切って大きく動きましょう！！」と。

ストレッチをするように手先や足先を体の中心から引き離すように大きく動いていますか？

注意されたパーツパーツに意識が集中して動きが小さくなっていませんか？

足も体の中心に寄ってしまったら膝は曲がりますよ！

手も遠くへ送らなければ美しいラインは出ませんね。

頭を高く保たなけれは軸もぶれて体幹が働きません。

手は長く、頭は高く、つま先は遠くに・・・とストレッチしていれば軸は必ず真ん中にじっとしていてくれますし、よりたくさんの筋肉を協調させて動きを生み出すことができるんです。

「あれもできない、これもできない」と言う気持ちはわかります。

でも気持ちも萎縮、筋肉も萎縮では体がうまく動いてくれなくなってしまいます。

バーレッスンは厳密に、センターはのびのびと！

体を大きく動かすことが意外と体重移動をスムーズにしたり、できないと思っていることを成功させるカギとなる場合があるのです。

集中力を必要とする回転はコントロールが大事なので慎重にする必要がありますが、アダージオ、アレグロ、グランワルツなどの動きそのものはのびのびと！！がお勧めです。

体を使い切ってみる＝気持ちよく踊ることを是非やってみてください。